国道20号沿いを車で走っていると、上諏訪から茅野に入ったあたりにあるこの看板。
「まんまみぃ屋」
ってなにものなんでしょう??
気になっている方も多いのではないでしょうか。
私も通るたびに気になりつつ、さーーっと車で通り過ぎてしまい約1年。。。
今回ついにランチで足を運ぶことができたので、レポートします!
このページの目次
まんまみぃ屋の建物・外観・駐車場
古い家屋を活かしたお店『まんまみぃ屋』
駐車場は、国道沿いに10台以上停められる砂利。
さらに奥も空き地になっており、ここにも停めても大丈夫そう。
お店は古い日本家屋。
建物に沿って左手には細長く本格的な日本庭園があるこちらのお屋敷は、昔はお代官様(ここらの方言ではおでさまというらしい)が住んでいたというかなり立派な建物のよう。
蔵?もかなり大きいです。
諏訪地域は、昔ながらのおうちにはこういった蔵を持っている家がたくさんあります。
一般庶民の家に蔵って、始めは違和感でしかなかった私ですが、ここら辺の人にとっては普通のことらしく、自家製のお味噌や漬物などを保管しておくことに使っているらしい。
最近では、漬物類を家庭で作らなくなってきているので、倉庫代わりに使っている若者世代も多いみたいですよ。
一度、お友だちのおうちの蔵に入らせていただきましたが、シーンと静まってヒヤッとした空間は夏でも快適そうだなぁと感じました。
話は戻して、お店の入口はこちら。
ちょうど暖簾を注文して届いたところだったようで、折り目のついた新品を業者さんと一緒に広げておりました。
『めしと ほんと さけ』
ごはんとお酒の組み合わせはわかりますが、本ですか…なぜ本なのか…本…後ほど説明します。
喫煙所は玄関入口の脇にこっそりありました。
店内は禁煙のようです。
まんまみぃ屋の店内
玄関を入ると『いらっしゃいませ~。奥の席にお座りくださいね~』
と右のキッチンの方から男性の声が。
暖簾をくぐって廊下が続く左の方に入っていくと、ひろーい座敷の広間。
机が4つほどあり、既に一組女性客がいらしており、会話に花を咲かせておりました。
座敷とは別で、キッチンの横にはバーのようなカウンターの部屋があり、ここは主に夜営業の際にふらっと来たお客さんが飲むスペースとなっているとか。
席に着くと、店員さんがメニューをもって来てくださりました。
その風貌は、何も話さなければ、ちょっとガラの悪いヤンキーあがりのお兄さん(失礼な表現ですいません!!)
ですが、話始めると低姿勢で笑顔が溢れるめちゃくちゃ親しみ度抜群のお兄さん。
娘にもニコニコ話しかけてくれる。
失礼なこと思い浮かんですいません。。
古き日本家屋に、一見ガラの悪そうな風貌に、めちゃくちゃ親しみやすいキャラクター。
あぁいろんなギャップがおもしろい。
座敷からは外の立派な日本庭園がよく見えます。
昔のお代官様もこうやって庭を眺めながら、お食事を召し上がってたのかしら。
なんて贅沢な時間なのかしら。
店内にはずらーーっと本がたくさん。
なんというか、そのセレクトも結構独特。
ジャンプや昴など有名どころのマンガもあれば、普通の喫茶店では置いていないような種類のマンガや絵本も多い。
すべて店主さんが読んで面白いと思ったものを置いていて、どれも買うことができるんですって。
だからのれんにも『ほん』と書いてある。
なるほど。
これは、一人でご飯を食べに来て、ただ黙々とマンガに没頭する時間を作るのも良いかも。
一人で日本庭園を見ながらご飯を食べながらマンガを読む30代ママの休日。
…いろいろ贅沢。笑
建物自体も古い日本家屋ですが、ところどころレトロな家電も置いてあってそれもかわいい。
こういう形の扇風機?サーキュレーター?なら、家にも一台欲しいかも。
この地域では当たり前の灯油ストーブ。
子供連れのお客さんも多いようで、きちんと柵で囲ってくださっており安心。
ストーブの上にやかんって、王道だけど心和む風景。
まんまみぃ屋のメニュー(ランチ)
さてメニューは
- 太陽ごはん:トマトカレー
- 満月ごはん:ワサビドレッシングサラダオムライス
- 葛井ごはん:ポークジンジャー (限定4食)
各1200円+税
- 夏の太陽ごはんセット:タコ、枝豆、目玉焼きトッピング、デザート、水出しコーヒー
- 夏の満月ごはんセット:タコ、枝豆、たまごダブルトッピング、デザート、水出しコーヒー
各1800円+税
- 極細冷やし中華:麺の固さ やわorカタ、縄文米の追飯付 1000円+税
- やみつき肉うどん 900円+税
- 日替わりデザート250円
- 水出しコーヒー350円
- トッピング100円、その他
とありました。
どのメニューもネーミングが独創的。
レストランによくある王道メニューとはちょっとずれた感じもおもしろい。
葛井ごはんっていうのは、近くにある葛井神社からネーミングをとったようで、神社→じんじゃーをかけているとか。笑
店主さんのキャラクターが現れてきます。
冷蔵庫にジャスミン茶とお水が冷やされ、保温ポットにジャスミン茶が温まっている。
この冷蔵庫、商品と思われるビールやお酒類もずらーっと並んでいるので、勝手に開けてもよいものかと躊躇しそうですが、いいらしいです。
気楽。笑
注文したもの ①やみつき肉うどん
さて。私たちが頼んだものはといいますと、娘即決の『肉うどん』!
個人的には、太陽とか満月とか葛井とか、そういった面白いネーミングのメニューが気になったのですが、今回は娘の意向に沿ってみました。
それが、大正解!
3歳娘の子連れで食べるにはナイスなセレクトだったかも。
店主さんが気を利かせてうどんにのせるネギ・春菊を別皿に盛ってくれたり、子供用にう玉をサービスしてくれました。
縄文米には目玉の串がついていて、娘大騒ぎ♪
こういったちょっとした子どもへの気遣いって嬉しいですよね。
肉うどんは優しいお出汁の効いた豚肉たっぷりの温かいおうどん。
つけあわせの『う玉』というメニューがまた美味しい!
うずらの卵を食べた瞬間、中からとろりと黄身がとろけ、なんと半熟卵になっている!
うっすらと味玉にもなっていて、これだけで良いお酒のつま!(いやいや飲んでないっす)
下に敷いてあるポテサラは、辛子がピリリとアクセントになってて美味しい。
縄文米にうどんの汁をかけると意外とうまいらしい、と店主さんにお聞きし、ネギと春菊もトッピングして柚子七味をパラりとかけて食べると、もうこれだけで〆の一品メニューになっちゃう!ってかんじ。
店主さんいわく、冬メニューとしてこの肉うどんを提供していたそうですが、子供連れのお客さんに人気のため、夏が近づいて暑くなって来ているが、だ温かいうどんを提供してくれているとか。
子ども用お子さまランチのようなものはないから、うどんがメニューに入っていると幅広い年代の子どもが食べやすくていいよなぁ。
肉うどんのお盆に一緒に乗ってきた八幡屋礒五郎の七味。
なんと蓋に『まんまみぃ屋』の文字が…!!
かっこいい!
そうそう。うどんの前に、前菜として冷やし茶わん蒸しもありました。
冷えたとろっとろの茶碗蒸しの中に、枝豆やかにかまが入っていて、こどもでも大人でもペロリといけます。
注文したもの ②日替わりデザート
さて。せっかくなので、日替わりデザートもいただきました。
メニュー名忘れてしまいましたが、チーズパンケーキのようなものに、メープルシロップがたっぷりとしみ込んでます。
これもめちゃくちゃ美味しい。
ふわっと焼かれたケーキにはうっすらとチーズの香り。
表面に入った切れ込みからメープルシロップが染み込み、あっまーい。
美味しくてついついフォークを勧めていたら、娘に『食べすぎー』と泣かれてしまいました。
ごめんよ。
ほんと、美味しいんだもん。
まんまみぃ屋の夜営業・ママ会予約(ディナー)
まんまみぃ屋さんは、夜も営業しているようです。
スタッフお一人で切り盛りしているため、予約のみ。
コース料理がメイン。
ある日のメニュー
- 冷やし茶わん蒸し
- 鳥豆腐
- う玉
- ツナキャベレモン
- タコ大葉
- まんまチキン
- 肉うどん
- デザート・コーヒー 3500円
季節や時期ごとにメニューは変わっているそう。
お値段はだいたい3500円程でやっているが、臨機応変に対応するので値段や内容はいろいろ相談してください!とのことでした。
座敷とスタッフさん1人というキャパ的に、15名前後までなら予約できるとか。
ちなみに、ランチでママ会を予約するお客さんもいるようで、例えば1500円でデザート付きがいいとかそういった要望で提供してくれたこともあるようですよ。
座敷が広く、赤ちゃんや子どもでものびのびくつろぐ事ができるお店はなかなかないので、ママ会会場の一つとしていいかも!
娘が裸足で庭を駆け回っていても、店主さんは『元気ですね~』と笑って見てくれる懐の深さ。
お店の人や他のお客さんの目を気にしやすいママにとって、この温かい視線は嬉しい限りです。
まとめ
やさしい店主さんと、一風変わった料理を提供しているまんまみぃ屋さん。
車どおりが多い国道20号沿いにありながらも、店内はとっても静かで、日本庭園を眺めながら料理をいただける贅沢さ。
料理店でありながらも、豊富な種類の本を読んだり買ったりできて、子どもも大人もリラックスした時間を過ごせる。
あるようでないテイストのお店。
是非皆さま、ふらりと足を運んでみるのにもオススメですよ。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!