こんにちは!Kotoriです。
今回は、地域の新聞でも頻繁に紹介されている『0から始める岡谷みそ』の活動についてご紹介させていただきます。
活動している人たちの熱い思いで溢れていますよ〜
このページの目次
諏訪地域はもともと味噌づくりが盛んって知ってた?
みなさん、信州味噌って聞いたことありますか?
それは昔、お蚕さんの養蚕業が盛んだった頃、岡谷には多くの女工さんが地方から働きにこさせられていました。朝から晩まで一生懸命働く女工さんに栄養のあるものを食べてもらうため、味噌汁は欠かせられず、諏訪地域には味噌蔵が多くあったようです。
今ではスーパーで安く量産された味噌が気軽に手に入るようになり、味噌を作り続ける方は減ってきてしまっているのですが、今でも諏訪地域には伝統的な製法でみそを作り続けている味噌蔵さんがいくつか残っています。
そのうちの一つ、岡谷にある喜多屋醸造の看板娘あいちゃんと、岡谷で唯一JAS認証を受け有機農家のいとう夫妻が『岡谷味噌をもっと盛り上げたい!』と5年前に立ち上がったのがこちらの活動のようです。
『0から始める』って?
さて問題です!味噌の原材料はなんでしょう?
ちっちっちっちっちっち…チャラン!
正解は…
米麹と大豆、塩
正解した方には大きな拍手を差し上げます!パチパチパチパチ(いや、迷惑だって)
『0から始める岡谷みそ』では、この材料を全て有機農法で畑や田んぼで育て、それらを使って味噌を仕込んでいきます。(海なし県なので塩は無理やで…)
つまり、畑に大豆をまき、成長したら収穫し、乾燥させて大豆を取り出し、仕分けし、米麹の材料であるお米をつくるために田んぼでお米もつくり、農地から材料が揃ったら味噌を仕込む。昨年取れた大豆を種にしてまた翌年も…と1年単位で繰り返していく。(他にももっと沢山やることはあるはずです。すいません。忘れました)
こうやって味噌の材料も『0から』作り上げていくってことでこのネーミング。
例えばどんな活動をしているの?
活動は、1年をベースに計画されていて、5月位から毎月1回程度イベント企画されています。
田んぼ・畑作業は、有機農家のプロのご夫妻、味噌仕込みは美人味噌ソムリエ、とその道のプロに教わりながら、みんなで和気あいあい作業しています。
活動時間は日によって違うようですが、だいたいは午前中に集まって、お昼食べて、午後も活動できる人は働いて、解散!って流れ。
味噌に関係している作業だけでなく、今の季節だと山菜取りに行ったり、BBQしたり、焚き火で焼き芋したり、わらで正月飾りを作ったり、季節ごとに楽しめるイベントも盛りだくさん。
そして、なんといってもお昼ご飯!
毎回参加者の手づくり料理!!(←ここ、めっちゃポイント!)
伊藤農園さんの季節のお野菜や、この活動で作った大豆やお米をメインに使った料理はどれも素朴で優しくて、作業後の疲れた身体に染み入ってきます。
今年からは、イベントで食べる野菜を自分たち0みそで育ててみよう!と畑で有機野菜づくりも奮闘開始したようです。
昨年のこの時期は採れたての山菜を米粉の衣をたっぷりつけてあげた天ぷらが最高でした。(想像しただけでヨダレが…)
どんな人たちが参加してるの?
老若男女問わずいろいろ!
下は0歳児、上は80歳。年齢差80歳。すごっ!
幼児〜小学生位の子どもたちも多く、真剣に畑作業している子もいれば、虫を捕まえるのに夢中な子、お昼ご飯のつまみ食いに必死な子もいます。
大人の年代も、子育て世代のパパママだけでなく、近所のおじいちゃんおばあちゃんも作業を手伝いに来てくれたり。
昨年は他のイベント企画さんとコラボして、東京近郊からの参加者もいらしていて、都会の人と田舎の人のコラボレーションを畑で行うなんていう珍しい時間がとても新鮮でした。
畑には大人数が入れるビニールハウスが常備されており、机や椅子も完備されています。
日差しが強い時期は日陰となるタープ?も用意してくれていて、抱っこbabyと一緒のママや妊婦さんなんかは、ここでお話したり、昼食づくりの手伝いをしたり、お話したり。。
毎回、「新聞を見てきました〜!」「〇〇さんの友達です」なんていう初参加の人たちもいれば、「もう何年も継続して参加してます」っていうベテランさん、「1年前に1回参加して、久々に来ました〜!」なんて人も。中には、イベント以外の日にひたすら雑草を抜きに来てくれている方もいたりするとか。
こんなふうに、みんながそれぞれできることをできる範囲で行っていく感じも、いいよなぁ。
参加してみて…
パン屋さんで偶然チラシを見つけたのが3年前。
せっかく自然豊かといわれている信州で暮らし始めたので、私自身が農作業や味噌づくりを体験してみたかったという理由と、虫取りとか小川遊びとか、自然で遊ぶ楽しさも子どもに味わって欲しいなぁという思いもあって、寝返りすらしない娘を連れて初参加。(今思えば、そんな母子の状態じゃまだ何も作業出来ないっていうのによく行ったなぁ…笑)
この活動に参加していると、いわゆる田舎といわれる自然そのままな環境の中で、そこらに溢れる草花をおもちゃにして遊んで、走り回って、真剣に仕事をしてっていういきいきとした子どもたちの姿を見ることができます。
そして子どもたちの様子を様々な年代の大人が囲んで一緒に仕事をしたり、遊んだりする中で、笑ったり、汗流したり、時には本気で叱ったりもしていて、子どもが地域の人たちに見守られて成長していっているんだなぁと人の温かさを感じます。
しあわせだなぁ。昔の日本ってこんな感じだったのかな。
娘も今年あたりは、まいた種が芽を出して成長して味噌になっていく過程を追えるようになるのかしら。カブトムシの幼虫を触れるようになるかな。泥だらけの洋服が何枚増えるかな。ふふふふふ
さいごに
自然を堪能し、汗水垂らし、安心安全美味しいランチを食べ、有機農法を学べ、雑談に花を咲かせ、子どもの食育にもつながり、、と様々な魅力が詰まった活動をしている『0から始める岡谷みそ』。
みなさんもご一緒にいかがですか?
FacebookやTwitterなんかもやってみるみたいなので、興味のある方、覗いてみるといいかもしれません。
このブログでも、今後の活動予定を載せられたらいいなぁと思ってます。
東京や名古屋など、別の地域からの参加の方も大歓迎!してもらえますので、お気軽に声かけてもらえるといいと思います。
『いやいや。岡谷なんて遠くて行けないよ!』って方は、畑を借りて気軽に無農薬野菜作りを始められる【シェア畑】っていうものが首都圏近郊にはあるみたいですよ。
野菜作りを始めるための様々なサポートがついていて、 無農薬野菜を失敗することなく育てることが出来る今話題のサービスのようなので、興味のある方は見学してみるのもオススメです。(東京に住んでたら私が参加してみたい。。。。)
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!