みなさん、お子さんとは普段手をつないで歩いていますか?
先日、娘が通っている保育園では毎年年少~年長さんの親子向けに交通安全教室を開催してくださっており、今年初めて参加させていただきました。
長野県交通安全教育支援センターから女性の指導員さんが3名来てくださり、まずホールで保護者向けに指導、子どもたちも加わってお話し、その後に園庭に出て先ほど教わった内容を実際に練習してみました。
どんな内容だったか、思い出しながら書き留めておきます~
このページの目次
保護者への指導~子どもの安全は親が守ろう!~
まず、ホールに保護者だけが集まり、指導員のお姉さんたちからの説明。
園児の小さな椅子に座った20人以上の大人たちが集中して聞いています。
今回、特に強調して私たちに伝えられていたことは
- 子どもから目を離さない!手を離さない!
- 車内では必ずチャイルドシート(ベルト)を着用する
の2点。
近年、いくら大人が注意を払っていても、残酷な事故や事件に巻き込まれてしまったというニュースが続いています。
昨年、岡谷市内の保育園でも送迎時の事故があったのですが、全国的にも、保育園の送り迎え時、仲の良いママ友たちと駐車場で話していて、少し子供から目を離した隙に、発車しようとした車にぶつかってしまう事故も起こりやすいようです。
車の出入りがあるような場所では、必ず大人と子供で手をつなぐようにし、兄弟が多い等どうしても難しい時は、自分の前に子どもを歩かせ、何かあればすぐに手を出せるようにしましょう。
また、2000年4月1日より、6歳未満の子供たちのチャイルドシートが義務化され、自家用車を持っているお子さまがいるご家庭は、必ずと言っていいほどチャイルドシートを車に乗せていらっしゃいますね。
しかし『子どもが嫌がるから…』『高速道路で長距離移動だから…』『ちょっとそこまでだから…』といった理由で、チャイルドシートに乗らないお子さまも中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
親の都合や子どもの気分での非着用はせず、毎回必ずチャイルドシートに座ってベルトをする、ということを徹底し、子どもが自分でベルトをする際もきちんとできているかどうか保護者が確認していきましょう。
また、子どもの特性として
- ひとつのものに気が向くと周りが見えない
- 車の下、路上など物かげで遊びやすい
- 子どもの視野はおよそ大人の2分の1
- 車を真正面から見ると、止まっているか走っているかわからない
- 音の発生場所がわかりにくい
といったことがあるようです。
特に、子どもの視野は思ったよりも狭く、大人が150~180°の視野を持っているのに対し、6歳児ですら90°しか見えていないと言われているそうです。
また、動体視力も発達途中なので、遠くにいる車は遠いのか近いのか、スピードが速いのか遅いのかといったことが大人と同じようには判断しきれていないようです。
そのため私たち保護者は、身長差や視野差など子どもの視線に立って一緒に安全確認をすることが大切であり、例えば道路を渡るときは、まずその場に止まって、顔だけでなく体も左右に向けながら車が来ないことを確認してから渡るようにしましょう。
…といった内容のお話をしていただきました。
保育園児への指導~ひとつしかない大切な命をなくさないために~
その後は、年少さん~年長さんまでの園児もホールに集まり、全員でお姉さんたちの説明を受けます。
子どもたちはそわそわワクワクしながら見慣れない指導員の先生たちに興味津々。
『たったひとつしかない大切な自分の命をなくさないために、今日はお勉強をしましょう』
というお言葉から始まり、「きをつけようね」という絵本を使って安全な交通ルールを守る必要性の説明がありました。
この安全のしつけ絵本「きをつけようね」は、動物や人間のお友だちたちが、よくある日常生活の中に潜んでいる危険な状況から、どう行動すればよいのかをとてもわかりやすく説明してくれている絵本。
例えば、
停まっている車の近くでかくれんぼをしていたら急に発車して人形が踏まれてしまった
→停まっている車はいつか動き出すから、車の側では遊ばないようにしようね
坂道を走って降りていったらバスが急に飛び出してきた
→坂道では急には止まれないので、遊んだり走ったりするのはやめようね
といったこと。
園児たちは、絵本の中のお友だちが危ない状況になると、「走ると危ないんだよー!」「カンカン鳴ってる踏切は渡っちゃ危ないよー!」と一緒になって絵本の世界に引き込まれておりました。
絵本が終わると、今度は信号機の説明。信号機の模型を使って
赤は止まれ、青は進め、黄色は『もうすぐ赤になって危ないよ』だから止まれ。
歩道用の信号も青がピカピカしたら渡らない。
道路を渡るときは
- 停まる
- 右手を上げる
- 右、左、右の順番に道路を見る。
- 渡る(はじめは右を見ながら。半分まで来たら左を見ながら)
親子で実践!横断歩道を渡る練習
ホールでのお話が一段落すると、みんなで外の園庭にうつります。
実際の道路を模して白線が引かれ、段ボールのお手製自動車を道路におき、横断歩道の渡り方を親子で練習しました。
この際、指導員さんからは「この年齢の子供たちはまだ細かいことまで注意が回らないので、道路を渡る前に必ず止まるということだけは徹底して教えてあげてください」との助言。
確かに、左右がわからない子もいるし、指導員の話より普段保育園にいないはずの親の姿に歓喜していたりと子供たちは練習どころではない。。。。
指導員さんに促されるままに、親子で手を繋ぎ、信号が青に変わったら、空いている方の手をしっかりと挙げ、歩道を渡る前に立ち止まり、右→左→右の順番に体ごと向けて道路の状況を確認してから歩き出す。
これを3箇所の歩道で繰り返して行うのですが、繰り返していくうちに覚えられるのかと思いきや、だんだん親である私も集中力が切れて、「あれ。次どうするんだっけ?」と忘れてしまっており、普段無意識に道路の安全確認を行っているつもりでしたが、実は確認不足でいることもあるのかもと危機感を感じました。
参加してみて感じたこと
今回参加した交通安全教室はトータルで約1時間ほど。
子どもたちの座学は約20分位でしたが、保育園児からしたら20分もの長時間お話を聞くのは大変そうにも見えましたが、長野県交通安全教育センターの指導員さんたちは普段から保育園や小学生といった子どもたちや、高齢者などの交通弱者向けに多くの講習会を開催されていらっしゃるとのことで、絵本の読み聞かせ前後の小ネタ(全員で一緒に魔法をかけて本を大きくする等)や、その場でみんなで歩いて模擬練習をして体を動かしてあげるなど、飽きずに楽しく学べる工夫が盛り込まれており、年少さんたちも最後までその場でお話を聞くことができておりました。
私自身とても印象だったのは、子供たちも全員が集まってすぐ、今日はどんなお話をするかという説明で、
『たったひとつしかない大切な命をなくさないための勉強をしましょう』
というお言葉。
たかが3歳児、されど3歳児。
どうして交通安全を守る必要があるのか、自分の命の大切さを率直に表現して子供たちに伝えるということを私自身できていなかったので、少し重いことではありますが、小さいうちから命の大切さを伝える必要があるなぁと感じました。
そして、親子で一緒に学びにいくことで、実生活の中で学んだ内容を一緒に話し、実践して意識化していくこともでき、とてもいい機会をいただけたなぁと思います。
保育園に感謝!
自分の大切な命を守るために、当たり前だけどとっても大切なこと。
再認識できたので、子供と一緒にこの意識を持ち続けたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました