みなさん、こんにちは!ことりです。
今日は「引き金」と「注意サイン」の違いについて。
よくWRAPクラスに参加していると、6つのプランのうち、
- 「引き金と注意サインの違いが分かりにくいなぁ」
- 「どっちに入れたらいいかな?」
という声をお聞きします。
「いい感じの時(日常生活管理プラン)」「調子が悪い時」というのは比較的イメージしやすいですが、その間にある注意サイン・引き金の線引きの仕方はちょっと理解しにくいですよね。
そこで今回は
- WRAPでいう引き金とはどんなサインなのか?
- 注意サインとはどのようなサインなのか?
- 結局のところ、引き金と注意サインはどう違うのか?
これらについて、私なりの解釈をお伝えさせていただきますね。
このページの目次
WRAP|引き金とは?
引き金と聞くと、みなさんはどのようなことを思い浮かべますか?
私が思い浮かぶのは
ピストルの「引き金」
ピストルの引き金を引くと玉が発射して、対象物にあたったら傷ついたり、壊れたりすることがありますよね。
WRAPでいう対象物は自分自身の事。
つまり、もしそれらが起きると、気分が悪くなったり、調子を乱すきっかけになるような出来事や状況のこと言います。
引き金を別の表現をすると「イマイチな気分になるきっかけ」とも言われたりします。
うんうん。あるある。よく。笑
引き金の例
では、具体的にどのようなことが引き金として考えられるのでしょうか?
これまでにWRAPクラスの中で私が聞いたことがある引き金をいくつか挙げてみますね。
- 誰かとけんかをする
- 悲しいニュース
- 仕事のストレス
- 騒音
- 怒鳴り声をきく
- 金欠
- 待っているものが届かない
- 同窓会
- 人から無視される
- 命日
- 身体的な病気
- どう生きるべきかの指示を与えようとする人
結構、自分もこれ当てはまる!っていう方もいらっしゃいませんか??
仕事のストレスなんかは、日常的にヤバイよーー!!と泣きたいくらいの方もいるかもしれませんし、数年に1回とか、いつ起きるか分からないような事柄もありますよね。
【例】私の場合
例えば私の場合、
自分の家族や友人、職場の仲間がイライラしていたり怒ったりしている雰囲気を感じると、「私が何か悪いことしちゃったのかな」と不安を感じたり、自分までイライラしてきたりすることがあります。
毎回ではありませんが。
私の普段の【いい感じの自分】は、
- ニコニコ
- ふわふわ
- 前向き
といった感じなので、明らかにいい感じの自分から離れそうになっていますよね。
これは昔から、母がイライラしていることが多く、顔色をうかがってビクビクしていた経験から来ているなぁと思っています。笑
分かりやすく説明するとこんな感じ
=================
ある状況・できごと:他の人が怒っている
わたしの変化:不安になったり、自分もイライラしてくる
↑
いい感じの自分から乱れそうになっている
=================
このように、これまでの経験上、いい感じの自分から離れてしまうかもしれない状況・できごと、つまり私にとっては【他の人が怒っていること】が引き金ということになります。
WRAP|注意サインとは
続いて注意サインとは「自分自身の中に起きるかすかな乱れ」のこと。
「かすかな」と表現するように、意識していないと見逃してしまうかもしれないようなちょっとした乱れとも言われています。
- あっなんかいつもと違うかも
- あっちょっと調子悪くなりそうかも
- あっいい感じの自分から離れている感じするかも
こんな感じかな?
注意サインの例
- ささいなことで、イライラする
- 体がだるい
- ご飯がおいしくない
- 人の目が気になる
- 電話に出たくない
- 気が散る
- いやなことばかり思いだす
- 頭痛がする
誰でも、この中の一つは経験したことがあるんじゃないかなぁ?
私はほぼ全て経験したことあるんですけども。笑
【例】私の場合
それでは、私の場合を例にとって、具体的にお話ししてみますね。
私にとっての注意サインの一つに「音が気になる」があります。
普段の仕事中は、周りの同僚が話したりしていても特に大きく気にとめることはなく、自分の仕事を続けることができます。
しかし、ちょっと自分の中に乱れが生じ始めている状態だと、
- 同僚が電話している声や、
- 席を立ちあがる音、
- パソコンを打ち込む音
など、些細な音が気になってしまい、自分の仕事に集中することができなくなります。
なんていうか、神経がピリピリしているような感じかな。
こういった些細な音が気になっていることが、私にとって注意サインです。
ちなみに「音が気になる」状態に対して、特に何も対処をせず放っておくとどうなるか。
いい感じの自分に戻れる時もあれば、反対にもっと神経がピリピリして、イライラにも発展して、元の状態に戻るのに時間がかかったりすることもあります。
できるだけ早く対処することが必要かな。
具体的に何をするかというと、
- 仕事を早めに終わらす
- その場で簡単なストレッチ
- 瞑想
- 一人になれる場所に避難(トイレとか)
- 温かい飲み物を飲む
- 早く寝る
だいたい、これらの対応プランを実践すれば、そこまで時間がかからずにいい感じの状態に戻れることが多いです。
とはいえ、自分のキャパオーバーにならないように、根本的に仕事の量を減らすように調整するとか、人間関係を良くするとか日々の積み重ねも大事にしております。
これらは注意サインの対応プランというよりも、いい感じの時からの積み重ねですね。
ということで、注意サインに気付いたら、早め早めに自分なりに対応プランを実行していくことが重要だと感じてます。
引き金と注意サインの違いは?
というわけで、引き金と注意サインの違いを考えていきましょう。
おさらい
- 引き金:いまいちな気分になるきっかけ
- 注意サイン:自分自身の中に起きる微かな乱れ
よくこの2つを比較する時に説明をされる方法として、自分の内か外かということ。
内というのは「感じる」「感覚的」「考え」「思い」といった脳内で起こっていること。
外というのは「自分ではない誰か・何かのこと」「概念的なこと」かな。
例えば、「悪口」の場合は?
少し分かりにくいと思うので、例を出してみたいと思います。
「悪口」について考えてみましょう。
誰だって、他者から自分の悪口を言われたらいい気はしませんよね。
この悪口は引き金にも注意サインにもなります。
例えば実際に、そこにいる誰かに「あなたは最低な奴だ」と言われたり、ラインやSNSで「ブス」など言われたとした事実がはっきりとあったら「引き金」に入れる人が多いです。
一方で、あの人に「嫌われている気がする」「はっきりとは知らないけど陰口を言われている気がする」と想像の範囲内だとしたら注意サインに入れる人が多いようです。
なんとなくわかりますか?
まだわかりにくいって方もいらっしゃいますね。
大丈夫です。
分からなくても、誰も怒りませんし、死にません☆
注意サインと引き金の違いについて、上手く表現しきれず分かりにくい部分もあるので、
はじめのうちは、注意サインか引き金かわからなかったら、自分なりに「こっちかなぁ」という方に入れてみていいと思います。
大事なのは
- 自分のサインに気付けること
- それに対して対応プランを実行していく
ということです。
注意サインでも、引き金でも、「いい感じの自分から離れてしまいそうだな」と思う出来事が起こっていると気付くことで、自分に合った対応プランを実施し、出来るだけ早く良い感じの自分に戻れるよう工夫することができますよね。
- 今の自分がどんな感じなのか?
- そんな自分のために今できることは何なのか?
ふとしたときに、自分に目を向けてみると、何か実りがあるかもしれませんよ^^
まとめ
違いが分かりにくい注意サインと引き金。
自分の中で起こっているものか、自分の外で起こっていて自分ではどうしようもできないことなのか。
WRAPを初めてままならない時は、違いがわからないのが当たり前。
もしわからなくて困ってしまったら、近くのWRAPクラスなどに参加して、みなさんに相談してみるのも手かもしれませんね!
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございましたー!